M-x w3m : ウェブブラウザM-x mew : メールの読み書きM-x calendar : カレンダーと予定帳M-x gdb : プログラムのデバッグM-x shell : コマンドの実行このページの目的は、私が起きてから寝るまで Emacs をどのように使っているかを紹介し、あなたを Emacs なしで生きられなくすることです。
このページでは、それぞれの節の題名は Emacs のコマンドです。例えば、M-x w3m は ESC キーを押して小文字の x を押し、続いて w3m と打って Enter を押すことを意味します。M-x は Alt を押しながら x でもよいことが多いです。C-x は Ctrl を押しながら x を押すことを意味します。
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Emacs でちょっと便利なキー操作:
M-f: 1単語進む。M-b で1単語戻る。
C-_: 直前の変更の取り消し。
C-s: 検索文字列を1文字ずつ指定する検索。検索中は C-s で前回の検索文字列を、M-p でそれ以前の検索文字列を、C-w で現在位置の文字列を指定。
M-%: 文字列置換。文字列を指定する場所では M-p で以前の文字列を指定。
C-SPC: 現在位置の記録。C-x C-x や C-x SPC で以前記録した位置 (検索の開始点など) へ。
C-w: 以前記録した位置と現在位置との間を切り取り。C-y で張り付け、さらに M-y で以前切り取ったものを張り付け。
C-k: 行の終わりまで切り取り。C-k を何度も押して複数行を切り取り、C-y で張り付け。
C-x (: キー操作の記録。C-x ) で終了、C-x e で実行。
キー操作を途中でまちがえたら M-x edit-kbd-macro で編集。
M-$: 現在位置の英単語のつづりを検査。
M-x w3m : ウェブブラウザ
多くの人がウェブサイトを使う時は、画面表示を待って、目的の場所をスクロールして探しながらマウスでクリックするので、何かと遅いです。
w3m は文字だけのウェブブラウザなので表示が速い上、画面表示を待たずにキーを先行入力できるので、端から見ていると何をやってるかよくわからないほど速くブラウジングできます。
テキストエディタ上で動くので、ページ内で目的の場所に飛んだりページを加工したりするのも簡単です。テキストファイルにウェブサイトのアドレスを書いておけば、そのアドレス上で C-c W を押してすぐ w3m でそのページを見られます。
JavaScript に対応していないので、通信販売や金融取引のような高機能のサイトを使えないことがあります。携帯電話用のページがある時はそれを使いますが、さらに困る時は外部のブラウザ (Firefox など) を呼び出します。と言っても私がしかたなく Firefox を使うのは週に一度ほどです。
w3m の主なキー操作:
SPC: 下へスクロール。DEL または BS で上へスクロール。
TAB: 次のリンクへ。数字に続いて TAB でその数だけ先のリンクへ。M-TAB で前のリンクへ。
B: 前のページに戻る。
g: 開くページのアドレスを指定。アドレスは Tab キーで補完できる。
I: カーソル位置の画像を見る。
M: 外部のブラウザ (Firefox) で現在のページを開く。
S: グーグルやヤフーなどで検索。
W: 天気予報を表示。場所の登録は ~/.emacs で
(setq w3m-weather-default-area "愛知県・西部") のように。
M-x mew : メールの読み書きマイクロソフトエクセルやワードの添付ファイルが送られてきたら、それぞれ互換性のある oocalc や oowriter で開きます。
日本では国産の Mew が多数派ですが、実は私は MH を使っています。歴史が長かったり非対話的な処理がしやすかったりするからです。
mew の主なキー操作:
n: 次のメッセージを読む。
d: メッセージを削除。
o: メッセージを別のフォルダへ移動。
x: 削除や移動などを実行。
/: メッセージを検索。
w: メールを書く。書き終わったら C-c C-c で送信、C-c C-a でファイルを添付。
a: 返信する。
M-x calendar : カレンダーと予定帳
手帳を電子化するのは意外に恐いものですが、これは1つのテキストファイル ~/diary に保存されているので、検索やバックアップなどが簡単です。
calendar の主なキー操作:
d: その日の予定を表示
s: 全部の予定を表示
i d: その日の予定を追加
i m: 毎月その日の予定を追加
i b: 選んだ範囲の予定を追加
M-=: 選んだ範囲の日数を表示
M-x gdb : プログラムのデバッグ
Visual Studio や
Eclipse などで視覚的なデバッグに慣れている人は、
サーバにログインできて Emacs が使えれば同じようなことができます。
しかも、テキストエディタなのでコードを快適に編集できて、
マウス不要で高速にデバッグコマンドを送れます。
M-x gdb 実行ファイル名、
r コマンドライン で実行
M-x jdb コマンドライン
M-x perldb コマンドライン
gdb の主なキー操作:
C-x C-a n: 実行して次の行へ、
n、next コマンドでも。
C-x C-a s: 関数の中へ、
s、step コマンドでも。
C-x C-a f: 関数から戻る、
fin コマンド、perldb なら r コマンドでも。
C-x C-a c: 続きを実行、
c、cont コマンドでも。
C-x SPC: ブレイクポイントを設定、
b 行番号 条件式 で条件を満たした時だけ止める。
C-x C-a C-p: カーソル位置にある変数の値を表示、
p、print コマンドでは式や関数の値も表示。
M-x shell : コマンドの実行ls などシェルのコマンドを実行したくなったら、
テキストエディタを終了させたり C-z
で中断させたりする人が多いでしょう。
Emacs の子プロセスでシェルをいつも実行させておくと便利です。
シェルの画面がテキストエディタになっているということは、 コマンドの実行結果を切り張りするだけでなく、C-r で実行結果を検索したり、 コマンドを実行中でも次のコマンドを編集しながら入力できるなど、 快適にシェルを使えます。
(以下、気が向いたら書き足します)
M-x tex-buffer : TeX 清書システム