英語版なので米国の地図しか入ってないが、フリーの地図が配布されている。 左の写真は 遠藤眞さんのサイトの日本地図を組み込んだ例。 gpsmapsearch.com に世界の地図がある。
右の写真は2004年1月に買った、当時一番安いモデルの eTrex Venture。 英語版の並行輸入で送料を合わせて2万円弱。 写真は列車の中での使用例で、Galle まで 10.4km、時速 44.7km/h で移動中と表示。 車内の場合、窓際でないと電波を受信できなかった。例えば混んでいるバスの中では使えなかった。
eTrex Legend HCx と PC とは USB 経由でつながる。
電源を入れた時は Garmin 独自手順になっている。
HCx のように MicroSD カードを使える機種では、
Menu - Setup - Interface - USB Mass Strage でドライブとして使え、
Menu - Tracks - Setup - Data Card Setup - Log Track To Data Card でトラックをそのドライブの \yyyymmdd.gpx
という XML のテキストファイルに保存できる。
GPX ファイルの例と、
GPX ファイルを Gpsdrive のトラックファイルに変換する Perl スクリプトの例。
eTrex Venture と PC とは RS-232C (シリアルポート) 経由でつながる。 最近の PC にはシリアルポートがないので、USB-シリアル変換ケーブルを買ってくる。 USB CDC 対応の SUNTAC VS-60R。4,800円と高価だが将来の互換性を考えて念のため。 PL2303 チップ系だと3,000円程度。modprobe pl2303 で動くのだろう。未確認。
USB-シリアル変換ケーブル SUNTAC VS-60R は Red Hat Linux 9.0 から Fedora 10 では挿すだけで cdc-acm ドライバが動いて cu -s 4800 -l /dev/ttyACM0 のように NMEA テキストデータが流れてくることを確認。gpsd は未確認。別の USB-シリアル変換ケーブル U-232-P25 も mct_u232 ドライバで確認。
座標を NMEA たれ流しで送ってくれる GPS 受信機は問題ないが、Legend HCx のように USB でしかつながらない機種では Garmin 手順しか対応していない。しかも測地系が WGS だけになった。gpsdrive では Preferences - Settings 2 で Test for GARMIN を選択する。
多くの Linux の配布にガーミン用のドライバ garmin_gps.ko が含まれるが、Fedora 10 ではバイナリが入らなくなった。ソースコードから次の手順で組み込むと /dev/ttyUSB0
が作られる。
$ cd ~/rpmbuild/BUILD/kernel-2.6.27/linux-2.6.27.i686/drivers/usb/serial/
$ cd ~/rpmbuild/BUILD/kernel-2.6.27/linux-2.6.27.i686; make M=drivers/usb/class/ modules
# cp garmin_gps.ko /lib/modules/2.6.27.5-117.fc10.i686/kernel/drivers/usb/serial/; depmod -a
ほかの地図データでは、市街図はゼンリンが強く、 アルプスが郊外に行くとほんの少し弱い。 インクリメントピーはゼンリンのデータを無断流用して2005年3月に賠償金を払った。 昭文社は紙の地図は強いが電子地図は弱いようだ。
下に地図サイトをまとめた。 測地系で×は URL で緯度と経度を指定できないことを示す。 市販のカーナビや一部の地図では東京測地系だけが表示されているので、 今は東京測地系のほうが便利な気がする。
サイト | データ元 | 測地系 | |
---|---|---|---|
ヤフー | アルプス | 東京1 | |
マピオン | アルプス | 東京 | |
グーグル | ゼンリン | 世界 | |
インフォシーク (楽天) | ゼンリン | × | |
MapFan | インクリメントピー | 東京 | |
ライブドア | インクリメントピー | 東京 | |
MSN | インクリメントピー | × | |
いくとこガイド | インクリメントピー | 東京 | 2007年9月終了 |
イーマップ | ゼンリン | × | |
ちず丸 | 昭文社 | × |
Expedia は Gpsdrive が標準で対応していて、北米、欧州、オーストラリアが見える。 それら以外は弱い。以前は Mapblast が使えたが、 マイクロソフトに買収されたからか使えなくなってしまった (2004年6月に使えないことに気付く)。
Google は先進国以外に強いが、全体に道が太いため細かい情報が失われがち。 2008年6月現在見えるのは、日本、アメリカ、カナダ、欧州、 南アフリカ、アラブ首長国、インド、タイ、香港、台湾、オーストラリア。 2005年11月には日本、アメリカ、イギリスだけだった。 それ以外も国によって主要道路はある。 世界中で衛星写真、場所により航空写真を使える。
先進国以外の正確な地形図、道路地図を入手するのは難しい。 機械処理しづらいが、紙の地図を画像取り込みしたものを入手できることがある。 ベトナム、タイ、カンボジア、ラオスの例。
2006年6月、同じ不具合が再発! しかたないので分解してみる。次の手順で修理。