多言語が混在した文書をきれいに印刷するには、歴史的な組版ソフト TeX (LaTeX) が便利。多くの Linux ディストリビューションに標準で入っている。Red Hat Linux では tetex-latex パッケージなどを入れて platex (コンパイル)、pxdvi (プレビュー)、pdvips (印刷) の各コマンドを使える。
Red Hat Linux 9、Fedora Core 1 から 3 までで tetex-xdvi をインストールすると、pxdvi コマンドが FreeType error と言う。/etc/vfontcap で min: を fc=r-kochi-mincho に変更。goth も同様。
さらに幅広く C-x RET l Latin-1 で西欧言語を扱える。C-\ の入力では `e のようにフランス語のアクサングラーブ、~c のようにセディーユを、/a のようにスウェーデン語のリングアクセントを、~? のようにスペイン語の逆疑問符などを入力できる。
TeX では \"o
のようにウムラウトを、\"s
でエスツェットを、\'e
のようにアクサンテギュを、\oe
で oe 合字を印刷できる。
日本語入力に Wnn (jserver) を使っているなら、同様に cWnn (cserver) を使うと日本語のローマ字入力のように併音から漢字へ連続して変換できる。
辞書など大きな環境を持てない場合、Emacs 標準の入力環境 quail/PY を使える。C-\ で入力モードになり、例えば「zhong wen」のように1文字ずつ「中文」を入力できる。Emacs のインストール状態により quail/PY が動かない場合、M-x load-library で quail/PY を読み込んでみる。
quail には声調を付けた入力法もある。C-x RET C-\ で chinese-tonepy を入力法として選択すると、C-\ で例えば「zhong1 wen2」のように「中文」を入力できる。候補の漢字は減るが、全体としては声調なしのほうが速く入力できる気がする。
そのような事情から平文での入力、表示をあきらめ、印刷用には ArabTeX を使う。大阪外大のページが詳しく、配布物へのリンクもある。
ArabTeX の書法は LaTeX と変わらない。
\documentstyle[arabtex]{jarticle}
のようにスタイルを指定して、本文中に \<al-l_ahu 'akbaru>
のように書く。これが となる。
シャクルは \novocalize
でなくせる。
(2009年10月修正) ArabTeX 3.11 で<
で始められなくなった。\<
に修正。