中国語。といっても、地域によって話されている言葉が違います。上海語、広東語、福建語のような方言があり、互いにまったく通じません。テレビや学校教育では普通話と呼ばれる標準語が使われます。これは北京語とほぼ同じで、地方の人でも発音は下手にせよ普通話は通じるようです。
日本人が中国語を覚えるときに一番大変なのは発音です。子音が21、母音が6(子音によって発音が変わるものや複合母音も含めると39)、声調(音の高低)が4種類あります。しかし、英語などと違って1語1音節なので単語の切れ目が明確ですから、耳が慣れればどんどん単語が耳に入ってきます。
日本の常用漢字は約1,500字ですが、中国の常用漢字は約3,500字です。また、日本と中国とでそれぞれ独自に簡略化したため、字を見てとっさに意味がわからないことも多いです。たとえば、「從」は日本では「従」としましたが、中国では「从」としました。
中国人は外来語を取り入れるのが上手です。意味、音、どちらも損なわずにうまく漢字にします。なんでも片仮名で妥協してしまう日本人は少しは見習うべきでしょう:-) 写真は左から、
英語はホテル以外ではまったく通じませんでした。学生以外は話せないようです。
人民元。1999年8月のレートは、1元約13円。補助通貨は10角=1元、10分=1角。分はほとんど使いません。
元はYuanなので、日本と同じ¥記号を使います。また、人民幣(renminbi)の頭文字を取ってRMBとも書きます。
以前は外国人は兌換券という外国人専用のお金を使わなければなりませんでしたが、1994年にこの制度は廃止されました。
庶民の足。都市では架線から電気を取って走るトロリーバスが多いです。路線番号がわからないと乗るのが難しい。エアコンが付いているバスには前に「空調」と書いてある。「空調」に乗らないと臭いことがあるようです。
車の上にはhireを意味する「出租」と書いてあります。初乗り10元、1km1.2元が多い。車体の色は普通は赤ですが、会社が大きくなると写真のように色を選べるようになるそうです。
運転手はみんなお茶のボトルを持っています。ちなみに中国の烏龍茶は甘くて日本の緑茶に近いです。お茶屋さんは「サントリー(燦得利)の烏龍茶は苦くて色が黒くて烏龍茶じゃない」と言ってました。
三輪バイクに幌を付けた感じの三輪タクシーも走っています。庶民の足ですが、現在では公害防止のため(というのは名目で、実は美観を損ねるため)営業が禁止されているそうです。
大都市にローミング(iPassやGRIC)のアクセスポイントがありますが、混んでいて話中のことが多く、電話回線の雑音が多いことも重なって通信速度が低いです。したがって、RobotmailのようなWWWメールサービスは使えないこともあります。
電源は220V、コンセントの形は日本と同じA型がほぼ使えます。差し込み口が斜めのO型、丸いC型もあります。電話は大きいホテルでは日本と同じRJ-11プラグが使われています。