ドイツでは4月下旬なのに平地でも一度雪に降られました。最初着いたときにヤフーの天気予報を見て、ドイツやオーストリアに雪やみぞれが並んでたので、南へ下ることにしました。
地域の隔差が少ないのは、「交通」で書くように移動が楽だからだと思います。
治安はドイツが日本と同じくらいで、南に行くほど悪くなります。実際にスペインでは2回スリに会ったし、旅行者どうしが互いにスリに気をつけろと声をかけます。スペインの夜行列車で鞄を盗まれて泣いている女の子も見ました。スペインでは機関銃を持った警官も見かけます。
税金が高く、日本の消費税に相当するものが16%ほどです。高額(3万円くらい)の買い物をするときは免税手続きをしたほうがいいです。ドイツのようにサボるのが好きな場所ではこちらから言わない限り免税の伝票を書いてくれないので、例え空港の中と言えども油断してはいけません。
スペイン語、イタリア語のようなラテン語系は、動詞の活用が複雑なことを除けば日本人には楽です。母音が少なく耳から入りやすいからでしょう。また、スペイン語とイタリア語はとても似ていて、イタリア語が出てこないときにスペイン語でしゃべってもかなり通じます。
国境の近くでは多くの人がバイリンガルです。たとえば、イタリア北部のオーストリア国境近くではほとんどの人がドイツ語とイタリア語を話します。さらに学校で英語を教わるので、多くの人がマルチリンガルでした。たとえば、次の会話はBolzanoのピザ屋での実際のやりとりです。時に英語も満足に話せないアメリカのピザ屋とは大違いです。
私: This pizza please.
ピザ屋の店員: Eine? (ドイツ語: 1つ?)
私: Eine.
店: Anything to drink? (英語: 飲み物は?)
私: No.
店: Tremila cinquecento lire. (イタリア語: 3500リラです。)
スペインのように民族運動の盛んなところでは、共通語を意識して避ける地域があります。たとえばバルセロナでは人々はカタルーニャ語を話します。写真は地下鉄の「出口」の表示で、「Sortida」と書いてます。ちなみにスペイン語では「Salida」、フランス語では「Sortie」です。
地名も言語によって違うので、迷うことがあります。たとえば、イタリアのヴェネツィアからミュンヘン行きの電車に乗ろうと思って探したけど見つからない。駅員に聞いたら、ミュンヘンはイタリア語で「Monaco」でした。てっきりフランスに行く電車かと思った。。
2001年5月現在の日本円からの交換率
通貨 | Citibank | VISA |
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ドイツマルク | 59円 | 57円 |
フランスフラン | 17.5円 | 17.0円 |
スペインペセタ | 0.68円 | 0.68円 |
イタリアリラ | 0.059円 |
移動はユーレイルパスを使いました。21日で約75,000円。これでイギリス以外のヨーロッパの鉄道が乗り放題になります。寝台と一部の高速列車は数千円程度の追加料金が必要でした。
ヨーロッパの鉄道はスピードが速く(普通の電車でも150km/h以上)、座席も広くて快適です。ドイツと(意外にも?)スペインは時刻どおりに動きます。フランスとイタリアは少し遅れがちです。イタリアでは一度故障に会い、30kmほど代行バスで移動する羽目になりました。
EU内は国境でのパスポートコントロールが無いので、国境を越えたことを意識しません。イタリアからフランスに入るときに国境駅に麻薬犬がいたのと、イタリアからオーストリアに入るときに電車の中で1人分のパスポートをちらっと見せました。
大都市や観光地にはインターネットカフェがありますが、埼玉くらいの田舎になると無いです。
電源は丸いピンのC型がどこでも使えます。
2つ星以上のホテルの部屋にはたいてい電話があります。しかし、電話はあってもドイツとフランスはプラグが日本と違うし、運良く同じでもモデムから外線発信できないことが多く、4分の3くらいは壁をドライバで開けてミノムシクリップでつなぎました。部屋の電話機でダイアルし、相手のモデムが出たら自分のモデムに切り替える方法も何度か使いました。