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Panasonic Let's Note に Fedora 10 をインストール
R7 引退のためこのページの更新は終わりました。2014年に買い替えた Lenovo IdeaPad Flex 10 の情報をどうぞ。
長い通勤時間用に小型ノート PC の Panasonic CF-R7 を買ってみた。
Intel Core 2 Duo 1.2GHz, 10.4インチ XGA 液晶、120GB HDD、0.94kg、幅 229mm。
さらに小型の UMPC がはやってるが、それ1台で仕事を済ませるには力不足に感じたので老舗のパナソニックに。
Sony VAIO PCG-U1 から買い替えた。
Linux は Fedora 10 を入れてみる。
Fedora の本家から DVD をダウンロード。
1枚で OS が動く Live CD があるが、非常時に備えてパッケージを手元に持ちたいので DVD にしてみる。
本体を F2 キーを押しながら起動して、BIOS の設定で起動デバイスを HDD より USB CDD を前に。USB 接続の外付け DVD ドライブから起動して、X を含めてあっけなくインストールが終わる。
ふだんは X がいらなくてテキスト画面で十分なことが多いので、/etc/inittab で initdefault を 5 から 3 に。ただ、Linux の起動時オプションに vga=773 として文字数を増やそうとすると液晶画面がつかない。
yum install パッケージ名 または
rpm -U rpmファイル でインストール。
興味のある方は芳名帳などからお尋ねください。
- xorg-x11-apps: oclock, xbiff, xload などの X の歴史的なアプリケーション。
- xterm: X 標準の端末。メモリ消費は gnome-terminal の3分の1。
- xorg-x11-fonts-ISO8859-1-75dpi, japanese-bitmap-fonts: xterm などで日本語を表示するため。xorg-x11-fonts-75dpi, xorg-x11-fonts-misc も入ってなければ。
- emacs: Unix で事実上標準のテキストエディタというか統合環境。X で動かさずに端末上でよければ emacs-nox が軽い。
- fvwm: 軽い Window Manager。軽さが売りだが最近は X 標準の twm と変わらない気が。
- gsynaptics: Synaptics のスクロールホイールを使うため。
5行目の
<match key="info.product" contains="Synaptics TouchPad">
の後に次の2行を追加。
<merge key="input.x11_options.SHMConfig" type="string">true</merge>
<merge key="input.x11_options.CircularScrolling" type="string">true</merge>
- ddskk: 軽くて熟練の必要な仮名漢字変換 SKK。
- nkf: 高速な日本語コード変換。
- aspell, aspell-en: Emacs で ESC $ でスペルチェック。
nmh: 電子メールクライアント。
メッセージのファイルやコマンドが細かく分かれていて機械処理が便利な MH を使いたいが、nmh で pick -sub '検索' のように日本語を使う方法がわからなかったので日本語版 MH 6.8.4 に戻す。
Emacs との連携については井汲さんのページがとても参考になりました。
- w3m, w3m-el: Emacs で動くテキストベースのウェブブラウザ。
- gv: GhostScript のフロントエンド。
- AdobeReader_jpn, epdfview: gv や evince で日本語 PDF が読めない場合の非常用。
- a2ps: テキストファイルを PostScript に変換して印刷。
/usr/share/a2ps/encoding/euc-jp.edf で 1:2 fixed
の部分を有効にすると全角文字を半角文字のちょうど2倍の幅にできる。
- efax: FAX 送受信、/usr/bin/fax に自分の電話番号などを追加
RATOC の USB fax modem REX-USB56 が /dev/ttyACM0 で認識する。
Conexant 製チップ塔載、Windows 7 標準ドライバーで使用可能とのことで、
efax でも Class 1 で動くが、2割くらいの相手に
Error: timed out reading frame data で送れない。
USB - シリアル変換ケーブルでアナログモデムにつなぐと問題なく送れる。
- gnuplot: グラフを書くプログラム。
- xv: 軽量で高機能な画像ビューア。
- xawtv: webcam コマンドでウェブカメラの画像記録。UVC (USB video class) 準拠の ELECOM UCAM-DLU130H で動作確認。Logicool QV-61 も gspca ドライバで動作確認。
- sox: 音声ファイルの書式変換、音量や再生速度などのフィルタ。
- extremetuxracer: Tux くんが走るゲーム。OpenGL の評価用:)
- gpsdrive: GPS 受信機につないで道案内。
- java-1.6.0-openjdk-devel: Java 開発用。
- texlive, texlive-east-asian, texlive-texmf-east-asian: 歴史的な組版環境 LaTeX。pxdvi がない? ptexlive が進行中のようで期待しましょう。
- postgresql-server: PostgreSQL サーバ。Perl から使うために perl-DBI, perl-DBD-Pg も。
- vsftpd: FTP サーバ。
携帯電話や公衆電話、海外で iPass の国際ローミングサービスを使うために、ダイアルアップ接続環境を作る。
モデム関連の PCMCIA カードは、手持ちのいくつかのアナログモデム、
携帯電話 (イー・モバイル)、PHS (ウィルコム) のいずれも問題ない。
ドコモの端末を USB でつなぐ方法は
Linux を FOMA 経由でインターネット接続を参照。
/etc/sysconfig/network-scripts/chat-ppp0 に 'OK' 'ATDT03xxxxxxxx'
のように電話番号を指定 (元のファイルがどうなっててどう修正したか忘れた:-)。
ドコモ mopera やイー・モバイルでは ATDT*99#
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ppp0 に PAPNAME="ユーザID" を追加。
ユーザ ID はドコモ mopera では任意、イー・モバイルでは em
/etc/ppp/pap-secrets に ユーザID * パスワード * を追加。
パスワードはドコモ mopera では任意、イー・モバイルでは em
以上の設定で、 ifup ppp0 で接続。
低速通信環境でも速くメールを送れるよう /etc/mail/sendmail.cf に DSsmtp:[SMTPサーバのIPアドレス] を追加。
さらに DNS でアドレス解決しないよう /etc/mail/service.switch に hosts files の1行を。
内蔵のイーサネットが eth0 で使えるように内蔵の無線 LAN が wlan0 で使える。
iwlist wlan0 scan で親機を探せ、
iwconfig wlan0 essid xxx で ESSID を設定、
WEP/WPA key が指定されているなら iwconfig wlan0 key xxx
のように設定する。
dhclient wlan0 で DHCP クライアントに。
dhclient -r でアドレス解放。
Fedora 10 では /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-wlan0
に次のように書くと起動時に使えるほか、
ifup wlan0 や ifdown wlan0
で好きな時点で接続、切断できる。
DEVICE=wlan0
ESSID=xxx
BROADCAST=192.168.1.255
IPADDR=192.168.1.xx
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.1.0
ONBOOT=yes
次は DHCP でアドレスを割り当てる例。
DEVICE=wlan0
ESSID=xxx
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
イーサネットと共存するなら route コマンドで経路制御。
/etc/sysconfig/network の GATEWAY で指定したデフォルトゲートウェイを一時的に変えるなら
route add -net default gw 192.168.1.1 など。
Windows PC で共有されているプリンタや
Linux 機に USB 接続されているプリンタに CUPS から印刷してみる。
Windows で共有されているプリンタ
firefox や w3m などのウェブブラウザで
http://localhost:631/ を開く。
CUPS の版によって次の項目を尋ねる順序が違うが、
Administration → Add Printer からだいたい次のように設定。
項目 | 設定
|
---|
Name | lp
|
Location | 人にわかりやすいように適当に
|
Description | 人にわかりやすいように適当に
|
Device | Windows Printer via SAMBA
|
URI | smb://コンピュータ名/共有名 (Windows 側の名前を指定)
|
Maker | EPSON
|
Model | LP-2500, LPS-300 で成功
|
Paper Size | A4
|
以上の設定で lpr -Plp PostScriptファイル で印刷、
lpq -Plp で状態確認。
USB 接続のプリンタ
USB 接続の Canon MP600 を試してみる。
キヤノンから Linux ドライバが提供されているので、
cnijfilter-common-2.70-1.i386.rpm と
cnijfilter-mp600-2.70-1.i386.rpm を使わせていただく。
libxml に依存しているが、現行の libxml2.so で問題ない。
rpm -U --nodep cnijfilter-common-2.70-1.i386.rpm でインストール。
プリンタを USB でつなぐと http://localhost:631/ で
Canon MP600 Ver.2.70 USB #1 が選べるようになった。
2014年1月、CPU の負荷を少し上げたり本体を動かしたりするとすぐ
/proc/acpi/thermal_zone/TZ00/temperature
の温度がすぐ80℃を超えて減速するようになった。
背面のファンからは弱く排気しているが交換してみた。
ファンを覆うねじを外すと COPAL F17HA と型番が見えたので、
共立エレショップ
で380円 + 送料120円で購入。
分解して基盤に到達するのが面倒だったので、線を切ってはんだ付け。
CPU の負荷を上げても75℃くらいで減速しなくなった。
ふたがねじ止めになっているのがありがたい。
2015年3月、ファンは回っているが高負荷時に CPU が減速するようになった。
HDD 装換のページ (リンク切れ)
を参考に分解して、パリパリに乾いたグリスを塗り直して改善。
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